積雪深計

 レーザ光を走査して積雪面までの距離を計測し、100ポイント以上の距離データから異常値除去などをする信頼性の高い積雪深計です。

積雪深計設置イメージ図

動作説明

レーザ光をレゾナントスキャナで直線走査し、積雪面に向けて照射します。
測定ポイント毎に積雪面からの反射光が積雪深計に戻ってくるまでの時間遅れを取得し、光の速度を基に距離に換算します。
これらの距離データと予め記憶してある基準値(積雪ゼロの距離)との差を求め、三角関数で垂直距離に換算した後にポイント毎の積雪深データとして一時保存します。
得られた複数ポイントの積雪深データから凹凸の異常値を除外し、残りのデータを平均化して最終的な積雪深データとしています。

動作原理説明図(凸凹部分は異常値として除外します)

特長

積雪面の荒れに強い
 積雪面にわだちや飛来物があっても、複数の計測データをソフト処理して正確な積雪深を出力します。
気象変化に強い
 超音波式のような温度や風の影響を受けず高精度です。
落雪の影響がない
 斜め方向からの測定なので、積雪深計からの落雪による影響がない。
断面データも出力可能(オプション)
 除雪後の路肩など、断面形状の把握ができます。
安全な光源
 レーザ光の放射強度は”本質的に安全”とされる、JIS C6802のクラス1に適合しています。
長寿命
 レーザスキャナには独自開発のレゾナントスキャナ(技術情報参照)を使用しており、寿命は半永久的です。

用途例

ダム貯水池

ダム貯水池の上流集水域にある雪を積雪深計で計り、雪解け期に貯水池に流入する水量の見通しを立て、春先に下流利水者に補給する放流操作を行っています。

ダム貯水池


鉄道軌道上の融雪

豪雪地帯の鉄道では、軌道上に降った雪を除雪作業車で高架下へ投雪したり、軌道脇に敷設したパネル上に除雪し、温水を循環させて融雪する方法がとられています。
当社の積雪深計は北陸新幹線で使われています。

鉄道軌道上の融雪


除雪車の出動準備

雪国の多くの自治体では「除雪計画」に基づき、指定積雪観測所を設けており、基準値に達した時に除雪車を出動させています。

除雪車の出動準備

※写真はイメージです。

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