空中の雪片を計数する方式なので積雪深計より早く現象を捉えることができ、消雪準備や視程障害の注意喚起などが迅速にできます。
レーザビームをレゾナントスキャナで水平に走査して面状の検知領域を作り、そこを通過する雪片からの反射光を受光し、各々の雪片の距離と角度を計測します。
雪片が単位面積・単位時間当りに通過する数量を基に降雪強度に換算しています。
光電型と比べて検知面積が1万倍以上あるので、降り始めや降り終わりがいち早く検知でき、降雪強度も正確に計測できます。
反射光量から雨と雪の区別ができるため、温度計とその処理装置が不要です。
豪雪地帯の鉄道では、軌道上に降った雪を軌道脇のスプリンクラーから温水を散水する方法で消雪しています。
刻々と変化する降雪強度データから完全消雪に必要な熱量を計算し、返送水の温度が設定値となるように散水温度を制御しています。
雪国の道路では地下水を道路に散水して雪を溶かしています。
このとき地下水を汲み上げ過ぎると地盤沈下を引き起こす恐れがあるため、降雪強度データを基に揚水インバータを制御して地下水の量を最適化しています。
短時間で強い降雪があると雪崩の発生率が高くなります。
降雪強度を時系列的に計測することで、雪崩の発生を予測することができます。
※写真はイメージです。