当社は世界で初めてトーションバーにコイルスプリングを使ったレゾナントスキャナを考案しました。
(特許第3759812号)
この技術により、従来では不可能とされていた大型ミラーを広角駆動できるスキャナの永久寿命設計が可能になりました
オプトロンの製品には
永久寿命設計のレゾナントスキャナが搭載されております。
本体ケースに両端を固定したトーションバーの中央にアクチュエータ(走査ミラーとマグネット)があり、その近くに駆動コイルが取り付けられております。(図1)
駆動コイルに交流電流を流し、マグネットに回転力を与えます。通常のモータはシャフトがベアリングを介して回転しますが、レゾナントスキャナはトーションバーの両端が固定されているために回転せず、走査ミラーがトーションバーのねじれ角度内で往復振動します。交流電流の周波数をアクチュエータの機械的共振周波数f0に一致させると、僅かな駆動電流で大きな振動を得ることができます。(図2)
レゾナントスキャナの寿命はトーションバーの破損で決まるといってもよく、永久寿命設計は走査ミラーの最大振動角度(トーションバーのねじれ角)におけるバネ材の許容応力を充分大きくすることで達成できます。
当社ではトーションバーにコイルスプリングを使用することで、余裕度を大幅に向上させました。(特許取得)
当社設計基準で作られたレゾナントスキャナは、寿命試験で1011回(カーテンセンサ用に換算すると約300年分)の振動回数でも破損しないことが確認されております。
レゾナントスキャナに最適な特殊合金に熱処理を施すことで性能を最大限に向上させています。
部品検査工程では、表面層の欠陥チェックを厳密に行い万全を期しております。
レゾナントスキャナ( オプトロン製 ) | モータスキャナ( 他社製 ) | 条件 | |||
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1 設計寿命 | ○ | 永久的 | ☓ | 3~5年 | 連続通電 |
2 消費電力 | ○ | モータスキャナの1/10以下 | ☓ | ||
3 走査の有効時間 | ○ | 85% | △ | 17% | 検出範囲60° |
4 角度分解能 | ○ | モータスキャナの5倍 | △ | 同上 | |
5 検知物体の捕捉度 | ○ | 振動、凸凹に追従可能 | △ | ||
6 走査ラインの品質 | ○ | 直線性が良い | △ | 多少湾曲する |